そろそろ卒園式も近づいてまいりました。もう終わられたかたもいらっしゃいますね。
子どもの成長がうれしい反面、「あっという間だったな…」と、少し寂しい気持ちも入り混じる季節です。
そんな特別な日に、どんな装いをしようかと悩む方々も多いのではないでしょうか。
「やっぱりスーツが無難かな…」
「着物って浮かない?周りから浮かない?」
「でも、一生に一度だし…特別な装いで迎えたい」
この記事では、「卒園式に着物を着ようか迷っているママ」へ向けて、
・着物という選択肢の魅力
・どんな着物が卒園式にふさわしいか
・失敗しないコーディネートのコツ
などを、やさしく丁寧にお届けします。
あなたの心にそっと寄り添いながら、
「やっぱり着物にしてよかった」と思っていただけるような記事になれば嬉しいです。
卒園式の装い、なぜ“着物”がいいの?
●特別な節目には、特別な装いを
卒園式は、親にとってもひとつの「卒業式」。
子どもとともに歩んできた園での時間に、そっと区切りをつける大切な日です。
だからこそ、「記憶に残る装い」にしてみませんか?
着物は、日本人の心にそっと寄り添う“静かな華やかさ”を持っています。
派手すぎず、でも凛として美しい。
その佇まいは、誰よりも“母らしく”、そして“品よく”映ります。
●他の人と被らない、唯一無二の美しさ
スーツスタイルももちろん素敵ですが、式場ではどうしても似たような装いが並びがち。
着物を選ぶことで、自然と「あの人、素敵だな」と印象に残ることも。
無理に目立つ必要はないけれど、“自分らしい美しさ”をまとえるのが、着物ならではの魅力です。
●スーツよりも着物のほうが落ち着く
これは年齢があがってきたら感じるのですが、だんだん年を重ねていくにつれ、キチンとした場に出ていくときの洋服選びが難しく感じます。若づくりしすぎにも見られたくないし、老けて見られるのも嫌なもの。40代に入り「洋服迷子」に陥ってしまっている自分がいます。仕事着ではないフォーマルな服。あのスーツを選ぶよりは、着物のほうがいいんじゃないか?スーツは卒園式や入学式の度にサイズやデザインなどを考えてまた新調したり悩まなければいけません。着物ならすこしくらいの体型変化は全然許容してくれますので、シンプルな色無地のようなものを揃えておけば、あとは永く着られます。

卒園式にふさわしい着物の選び方
●色無地・付け下げ・小紋が安心/
卒園式に適した着物は、フォーマルすぎず、でも礼節ある印象を与えるもの。
あくまで主役はこどもなので、控えめな美しさを意識しましょう。
おすすめは以下の3つです。
- 色無地(紋付き):控えめな美しさ。帯次第で印象が変わる万能タイプ。←おススメ
- 付け下げ:訪問着より少しカジュアル。でも卒園式には十分な格式。
- 小紋:柄選びが重要ですが、カジュアル過ぎず、清楚なイメージのものを。
訪問着も卒園式には格としてはふさわしいのでしょうが、最近のママの卒園式のお洋服の傾向としては年々カジュアルになっているという記事を見かけたりすると、訪問着は当てはまらないかなと感じます。着回しのきく、キレイ目なコーデを勧める印象ですね。
※黒留袖や振袖などは格式が高すぎるため、卒園式には向きません。
●色味は“やわらかさ”を意識して
卒園式は「控えめな祝賀の場」。
淡いピンクや水色、グレー、ベージュなど、優しさを感じさせる色が好まれます。
派手な柄よりも、落ち着いた色味や、上品な模様が好印象です。
着物に合わせる小物のコツ
●帯は「格」と「調和」がポイント
着物との格を合わせるのが基本ですが、卒園式にはあまり煌びやかすぎない帯がおすすめ。
シンプルな袋帯や、上品な光沢のあるものを選びましょう。
●草履とバッグも“控えめ上品”が正解
- 草履:エナメルの無地や淡い色味
- バッグ:小ぶりで和装に合うもの(着物専門店でレンタル可)
アクセサリーは最小限で十分。
最後に──着物は、母としての“想い”をまとうもの
卒園式に着物を着るという行為は、実際、とても大変な行動だと思います。
卒園式当日の「髪の毛セット・着付け・着崩れていないか」などの心配事もあるでしょうし、卒園式前の準備も必要です。着物を着るための準備というのはとても多く、時間がかかります。わたしは衣服を着るという行為にここまで時間をかけるのか、と感心します。カンタン手軽な洋服を選ぶ合理的な選択は正しい。それでも着物という選択肢がひっかかるあなたは、一度チャレンジしてほしいです。ある一面から見れば、とても無駄に思える行為。そのどれを省いても着物姿は完成しません。大変な時間と労力があったにもかかわらず、それを人前では見せずに平気な顔で式に参列する。(着物を着る人だけは感じる大変さ、着物を着る人は見なくてもわかっていますよ)こんな体験をしてほしいです。何も変わりませんが、何かが広がります本当に。
着物を着るという選択は、ただのおしゃれではありません。
キレイな言葉にすると、「子どもを想う母の気持ちを、かたちにする」という行為。
忙しい日常ではなかなか味わえない“丁寧に装う時間”。
それはきっと、母としての自分自身を見つめ直す、静かなひとときにもなるでしょう。
卒園式という一日が、子どもだけでなく、お母さんにとっても忘れられない記憶になりますように。
そして、着物という選択肢が、あなた自身の心にもそっと花を咲かせてくれますように。