こんにちは。ヒロシです。
今回は着物の種類『小紋』というものを掘ってみようと思います。なるべく着物初心者に分かりやすいように砕いてお話するつもりです。
着物の種類っていうのは前にもお話したとおり↓
着物初心者はどこで着物を着たいの?〜着物の目的・TPOについて〜
着用する場所やシチュエーションを考えて着る必要があるため「自分が着る着物の種類はコレだ!」というのを分かっておかねばならないもんです。
自分が「UNIQLOのスウェット着てる!」って分かっていたら「よし、コレ着て結婚式に行こ!」ってなりませんよね。ちゃんとフォーマルスーツ着ますよね。
こんな状況が着物の種類が分かっていなければ起こる可能性が高いってことです。
もし自分が何か着物を着ていたとして「これは浴衣だ!」とか「これは訪問着だ!」「これは小紋だ!」「これは紬だ!」って分かっていないと出かけられません。行き先によって着る着物は違いますから。もし着物レンタルする場合も「自分は〇〇に〇〇の目的のために着物を着ます!」と理解した上で着物レンタルしましょうねー。そうすればTPOの合った着物をレンタルできますよ。
着物上級者でも「着物の種類」はややこしい。
着物の種類って、ややこしいんです。ややこしい理由は色々ありますが、ひとつ「着物作家やメーカーが、個性的な着物を作ろうと意識して新しい分類の着物を生み出したりする」ところがあるんじゃないのって。
例えば「紬地の訪問着」とかね。”大島紬だけど絵羽模様の着物”ってものがあります。”紬(つむぎ)”って基本的に普段着なんですけどね。訪問着のような柄付けにしちゃうと”訪問着”ってフォーマルなものだから、格が上がるんです。でも紬だから正式な訪問着ではない。染物の訪問着より格が低い、とか紬の訪問着はオシャレ着だ。とか分類されるんですね〜。わたしも正式ってものがよくわかりませんが、たぶん、雰囲気でオッケーなんだと思います。初心者の皆さんは当分考えなくていいことですー。
別に着物の種類を覚える必要ないと思ってますけどね。興味があれば、自然に、勝手に、覚えるもんですから。自分が持ってる着物は多分、いや間違いなく覚えますから。少しずつ自分の着物を持つようにするのが手っ取り早いですね。自分で買って、自分のものにして、着なくなったら手放せばいいんです。そうしてるうちに自然に覚えます。
まぁ「なんかコレ好きだな〜」というものから手に入れて「あぁコレはこういう時に着るものなんだ」って順序もアリだと思います。ステキな順序ですコレ。感覚人間ってこういう感じなんだろな〜、いいなぁ〜。
なんとなく、雰囲気で、着物の種類を見分けよう。
では早速、「小紋」のことを見分けていきましょう。詳しい説明は↓を見たらいいと思います。
それでは実際にネットショップで見てみて見分けてみましょう。
↑はい、これ。小紋です。こういう「柄が着物全体にあるもの」コレ「小紋」です。
↑コレも小紋です。全体的に柄が入ってます。コレが小紋ですね。次は引っ掛け問題です↓
↑コレは柄が入ってるんですけど、下半身と左袖にしか柄が入ってないので、小紋じゃないです。大抵、着物全体に柄が入ったものが「小紋」ですので。コレは「訪問着」と呼ばれるものです。「訪問着」はオシャレ・普段着じゃなくて、フォーマルなものになります。
「小紋」ってのは、普段着ってことは覚えとこう。
「小紋」は、普段着と覚えておきましょう。カジュアル・オシャレ着・普段着・街着って感じですね。
間違って「訪問着」を着て街歩きしよ〜♪って行動したとしても、はたから見れば「ん?あの人は結婚式の帰りかな?」「家がこの辺なのかな?」「今から夜の店へ出勤かな?」とか思われて実際の目的とはかけ離れて他者から認識されます。まぁ、そのくらいのものなので別に人目を気にしなければなに着てもいいんですけどね。
柄が無い着物の方がフォーマルで格が高いってことね。
洋服で例えてみるとこうです↓(男性で例えてすみません)こちら、着物でいうところの「小紋」です。
柄のない無地のビジネススーツと比べると「あぁ、オシャレしてるなぁ」って感想ですよね。まさかこんなスーツ着て会社行くと「どした?」ってなりますよね。もしこれで会社に行ってる人いたらごめんなさい。
スーツって”制服”みたいな印象ありますけど、こんな柄物だと”制服”じゃなくて”オシャレ着”って雰囲気ですよね。これが小紋の雰囲気です。
↑真逆の「柄のない無地のいわゆるビジネススーツ」を着物に例えると「色無地」と呼ばれる着物の種類が近いのかな。ビジネススーツもフォーマルな感じがありますよね。このスーツ着てオシャレして街歩きしてるつもりでも「仕事帰りかな?」「職場抜け出して遅めのランチかな?」としか思われないですよね。
「色無地」は紋を入れるとフォーマルな着物になると言われるものです。柄が入ってなくて、全体が1色で統一されたものが主です。また今度、ちゃんとブログに書けたら書きます。
イレギュラーな「江戸小紋」ってのがややこしい。
「色無地」という着物の種類が出てきたので、ついでに「江戸小紋」の説明もすこし。「江戸小紋」とは、”小紋”と名乗っていながら、遠目で見ると”色無地”に見えるという<ややこしさ>が売りの着物です。めちゃめちゃ近くで見ると”ほんとコレ人間業か?!”と驚くほど細かい模様が入っております。”色無地”に見せかけて、”小紋だよっ”って言いたい江戸っ子?な気質を感じる着物ですね。まぁひっかけ問題みたいなやつです↓
↑実はこれ江戸小紋です。遠目でみると無地のビジネススーツみたいですが、細かい柄が入ってます。
江戸小紋は、そのままカジュアルな帯を結ぶと”オシャレ着”になったりするし、小紋って名乗りながら背中に紋を入れると”フォーマル”になったりするんです。その”ややこしさ”がオシャレ上級者に人気何だろうと思うわけです。初心者が手を出すときは専門家の意見や、もっと江戸小紋屋さんのブログとか調べてからにしましょう。
着物初心者は”小紋”から街歩きを楽しんで
カンタンに「小紋」を見分けてみました。見分けるのって難しいかも。ネットショップで商品を眺めながら商品名や言葉も意識して拾って行きましょう。
「小紋」って書いてあるのは基本的にオシャレ着物です。若者なら着物を着るだけでキチンとした感じが出てフォーマルに使ってもいいかもねって着物もあるんですよ。難しいんですけど、そこは実際に着物屋さんやネットショップに問い合わせてみるとか、プロを頼って欲しいですね。わたしでもよければぜひ頼って。