自分でできる「着物タンスの整理の仕方」

着物のこと
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こんばんは。ヒロシです。

9月7日頃の強力台風が過ぎてから、もう10日ほど経ちますね。天気が悪くてね、天気のせいにして動きたくない日々が続きます。ようやく暑さが抜けてきたような気がしたんですけど、曇りが多いからか湿気があって久しぶりにエアコン入れたりしてますね〜。

さて、過ごしやすい気候になってくると、作業も捗るんですよ。着物タンスの整理をするのにもちょうどいい季節になってきたなと感じます。梅雨が明けて、真夏に陰干しとかしてもいいんでしょうけどね。暑い中、汗を掻きながら着物を干したりするのは作業が捗らないので真夏はやりたくない作業です。。クーラーの効いた部屋ならいいですけどね。梅雨が明けた後の7月、8月はもう夏を楽しんでいいんじゃないでしょうかね。ちょうど9月くらいから片付けとか整理整頓なんて取り組むべきですよ。

ってことで、今回は着物の整理の仕方をなるべく分かりやすく記事にしました。着物タンスがあるんだけど、中が荒れてどうなってるかわからない方やご自宅の着物タンスの整理をしたい人や、実家の、祖父母の家の着物を整理したい人などへ、参考になれば嬉しいですー!それではいきましょう〜。

<着物タンスの整理の仕方の手順>

  1. まず家中にある着物関連のモノを全部一箇所に集める。(※メインの作業場所になったり干したりするのでエアコンのある部屋に集めたほうがいいですね。)
  2. 集められたモノを5つに分類する。(※1-着尺/2-帯/3-羽織・コート類/4-襦袢・下着/5-帯締・帯揚げ・草履等の小物/の5つに分ける。)
  3. 2で分けたモノをさらに細かく分けていく。(※とりあえず下図のイメージ参照。着尺と帯を細かく分けましょう。)
  4. 3で分けたモノの中から、いるもの・いらないものを分けて、いらないものは処分する。(処分箱を設置して入れておくだけで、すぐさま処分しないようにする。)
  5. 4で、いるものに分類されたモノをそれぞれタンスに入れていく。

終了〜。

簡単に説明すると、こんな感じです。着物のことが全くわからない人は、までしかできないかもしれません。わかる人が身近にいらっしゃれば手伝ってもらって一緒に取り組みましょう。身近にいらっしゃらなければご相談ください→わたしの連絡先

着物タンスの整理の仕方も3パターンくらい想像するのですが、

  1. 着物をよく着る人の着物タンス整理(自分で着物を着られて、畳めて、着物の種類や着用時期もわかっている人)
  2. 着物をたまに着る人の着物タンス整理(自分では着られず、畳めず、着物の種類も詳しくない。年に1、2回、特別な日に着用したいなぁと考えてる人)
  3. 着物を全く着ない人の着物タンス整理(将来的に全く着物を着ることを考えていないが、親戚などに着物を譲ったりする場合や、その他に着物を利用できないか考えてる人)

と分けて考えたいと思います。着物を着たくて整理する人もいれば、着物を全く着ないけど持っておかねばならない人もいるでしょう。本来はそれぞれの人の状況に応じてタンス整理すべきですが、おおよそ想像しながら進めていきます。その他にも、着物タンスを整理して、着物を全部所持するのか、いらないものは処分したいのか、使えるものは残したいのか、いろいろと要望が出てくると想像するんですね。状況はそれぞれありますので、もし詳しく聞きたいことがありましたらメールででもご相談にお答えしますよー→mail@ayarawat.com

《1・着物をよく着る人の着物タンス整理》

これは、よく着物を着られる方なので、着物のことも十分分かってるでしょうから何もアドバイスなさそうな気もしますが、下記のような感じで分けてあればいいのかな〜と。

あとは、タンスのどこに収納したのか、自分で分かりやすく図でも書いておけばいいと思います。大事なことは「自分で取り組み、自分で把握すること」。業者さんに任せて、自分では全く把握しないというのは、せっかく整理整頓したタンスを保つことができません。すぐに荒れたタンスに戻ってしまいます。結局、どこに保管したのか、また業者さん(例えばわたしのような着物屋)に聞かなければいけません。業者さんはお仕事になりますから喜びますが、あなたのタンスはあなたが責任を持って把握しましょう。なるべくお客さんが一人で管理できるような方法を探したいんですけどねぇ。

《2・着物をたまに着る人の着物タンス整理》

年に1、2回、または3年に1、2回程度の着物の着用頻度でしたら、自分で着物を着られなくてもいいと思ってます(勝手な意見です)ので、着物を自分で着られない、畳めない人を想定しました。持っている着物が「どういったシーンで着られるか、着用時期は何月頃が最適か、」いつでも把握できるようタンス整理したらいいと思います。また、全ての着物を保管する必要もないのかなと想像しますので、絶対に着用しないものは処分してよいと思います。

思い出に残っている着物・着ないけど処分できない着物などは別の形に変えることなど考えたり、生地が生きるような活用法も検討したらよいでしょう。基本的に上記のイメージ図のように着尺と帯を分けてもいいですが、別な方法として「着るモノ・着たいモノ」だけピックアップして、残りは処分する!と決めてしまってもいいかもしれません。自分が礼装着を着たいのか、洒落着を着たいのか、普段着を着たいのか、「どのシチュエーションで着物を着たいのか?」が明確であれば、着ないシチュエーションのモノは処分していいでしょう。不安な方は、「処分する着物箱」を作っておいてそこに入れておき、1年ごとにチェックしてみましょう。そのチェックの際、いらないと思えたら処分する。意外と「処分する着物箱」からレスキューすることになるかもしれませんよ〜。

《3・着物を全く着ない人の着物タンス整理》

着物を全く着ない人のタンス整理は、「念のため、取っておいたほうがよい着物だけ保管する!」例えば、「黒留袖1点、袷の訪問着1点だけ(各々に合わせる帯・下着・和装小物)」のように限定して保管して、あとは処分すると決めて「処分箱」に入れてしまう。いざというときには、そのセットを持っていれば場所着になるから、着付けをしてくれる所へ持っていけば礼装着の準備は大丈夫ってことになります。処分したい着物だけど、それぞれ分けておきたいなら上図の着尺・帯の振り分けかたを参考に分けておけばいいと思います。

 

どれを保管して、どれを処分したらいいかが分かりにくい。。

3パターンの着物タンス整理を挙げてみましたが、やはり「どれを保管して、どれを処分できるか、決められない。。」といった声が出そうだな〜と感じました。礼装着を着用する場で着物を着たいなら訪問着は必要でしょうし、礼装だけ保管したい人なら羽織・コート類は結構処分してよさそうだし。着物のことがよ〜く分かってる人と会話しながら決定していくのがいいのかなと思いました。一度、キチンと整理しておけば把握できて安心できます。誰かが取り組まないといけませんから是非一度取り組んでみてください。

 

さて、今回はどちらかというと「着物を着ない人の着物タンス整理」というイメージで書いてみました。着物を着ない人は、限られたスペースを全然動かない着物が占領していることがストレスなんじゃないかなと想像したわけです。なので<処分する>というワードはあまり着物屋として使いたくないのですが、使っちゃいました。。着物を着ない人は、着る人へ譲るのがいいと思うんです。着たいなら着てください!着物の整理整頓の記事は他にも書けそうなので、また今度書きます〜。なんか着物屋なのか、家の清掃の人なのか、よくわからないポジションですが、部屋の掃除はめっちゃ好きなので、そんなお仕事もしたいんですよね〜。以上です、最後までお読みいただきありがとうございましたー。

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