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着物のこと

新郎の着物を一式誂えた話。

投稿日:2016年9月9日 更新日:

先月ご結婚された新郎新婦様。

新郎がお召しになっている着物は

半年の時間をかけてやっと出来上がってきたものです。

こちらの新郎はaweworksさん。

鹿児島でご活躍されている木工の作家さんです。

https://www.facebook.com/awe.works


できあがりまでの作業がとても楽しかったのでご紹介させて頂きます。

以前テレビで江戸小紋の職人作業風景を紹介する番組を見て

着物に興味をもってくださったとのこと。

江戸小紋を作って披露宴で着たいとのお話を頂戴しました。

鹿児島生まれなので薩摩藩の武士が裃に着ていた「大小霰」をご希望です。

「木工作家でいらっしゃるので

せっかく作って頂くなら本物の江戸小紋を御召し頂きたい!」

四代続く江戸小紋廣瀬さんを訪ねて東京へ行ってきました。

七緒の男着物特集の時にも紹介されていた廣瀬さん。

http://komonhirose.co.jp
若い頃はサーファーとしてもご活躍されていたそうです。


新宿とは思えないような住宅地の中に工場があり、

代々使われている型見本も見せて頂きました。

スクリーンプリントの江戸小紋とは違い、

人間が彫る穴を通して染められた江戸小紋は

自然とおこるムラや濃淡がとても美しくて、

近づいて見ると本当に細かくて綺麗な染めに感動しました。

和紙に柿渋を縫って作られる伊勢型ですが

現在彫れる職人が減ってきており,

型紙は消耗品のためその型紙が使えなくなると

二度と作れない江戸小紋も出てくるそうです。

あと10年で細かい万筋の江戸小紋などは作れなくなるとのことでした。

寂しいことですね。

3000種類もの型紙があるそうです。

大小霰だけでも10種類程もありました。

型紙の画像をいただいて、持ち帰り好みの大小霰を選んで頂きました。

そして紋付の羽織。

黒紋付きだと礼装に限定されてしまうので

江戸小紋の色にあわせて見本帳から色を選び縮緬の白生地から染め上げました。

「裏勝りな鹿児島らしい羽裏を!」とのことで

お話しながら桜島の絵をデザインし、羽裏もオリジナル。

京都の手描き職人にお願いしました。

角帯は綺麗目の独鈷の博多帯をご提案。

江戸小紋と羽織だとどうしても軽くなってしまうので

羽織紐と半衿と雪駄の白をお貸出して礼装風にまとめて

当日を迎えて頂きました。

今回の着物は結婚披露宴だけでなく、

のちのちもご友人の披露宴などのハレの場で着たいとの事でしたので

羽織紐と半衿はまた別のものを付け替えてご提案予定です。


新郎の着物を誂えさせて頂くことは初めてのことでしたが,

何にも無いまっさらな状態から少しずつ揃えていくのは

本当に楽しい時間でした。

私たちにとってはとても勉強にもなりお二人には感謝の気持ちでいっぱいです。

女性はウェディングドレスをオーダーされたりしますが、

新郎が結婚披露宴の衣裳として

ハレの日の着物を一式作るのはいい機会だなと発見でした。

今回ご紹介した伊勢型の江戸小紋、羽織、羽裏オリジナル、角帯の場合ですと60万円〜承り致します。

ご予算をお伝えいただけましたら、そのご予算内でご準備いたします。

ハレの日一式セットで40万円〜。

もちろん当日の着付けもお手伝いさせて頂きます。

いつでもtawarayaへご連絡くださいませ。090−5297-7539





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