今まで関わってきた着物屋以外のお仕事紹介もしていこうと思いまして。
今回は、もうすぐ発売【2017年10月23日(月)】になる
美山オリジナル切手シートのテーマや文章、レイアウトなどを
協力させていただきました。というお知らせです。
美山で着物屋を始めたわけですが、こんなこともあるんですねぇ。
地域と郵便局とで制作するというのは全国初?の試みだったようで、
いろいろと難しかったけど、完成してよかったです。
最初は、写真やイラストを取り入れ切手を組み合わせたかったけど
地域の皆さんの投票で選ばれた写真が、切手に決まるということだったので、
いろいろ制約が生まれていきました。
その制約があるから美しいものが生まれると思っているので、
その中でどう持ってくの?を延々と考え続けた夏でした。
そしてまた、他では作ってないようなものにしたいという欲もでるわけで。。。
一般的に行政や企業がつくっているシートを検索して見まくりましたが、
「ただ写真が載っているだけ。」が多い。
◯◯周年記念事業、とか、◯◯市◯◯◯祭りなど。
しかしこちらも写真ばかりの切手シートになる。
イラストが1、2枚いけそうだったけど、逆にバランスわるいと感じて
オール写真の方が良い!となりまして。
じゃあ、どこで差別化するの?
写真だけの切手で。
ほんとはイラスト入れたいけど。
買いたくなる切手シートとは。
まず考えたのは当然、上部に大きく取られるエリア。
そこをおもしろくデザインしちゃえばいいじゃん。と思ったのです。
しかし、おもしろデザインにはせず、すばらしい写真がハマりました。
ちなみに完成形はこちらです。
テーマを考える材料がほしくて、
「テーマを考える作業」プラス
「選ばれた美山の写真」
「媒体は<切手>」
というようなキーワードみたいなものを持って取り組んだわけです。
そこで<切手>をデザインするってなると、
ダジャレの要領でいつも考えるんですけど、
・はる。(切手を)
・送る。(封筒を/ハガキを/)
・集める。(記念切手を/コレクター)
・切手とは、切符手形の略。
などの切手に関する動詞を挙げていきまして。
お便り、便、送る、届ける、切手ってアナログ〜、
と、連想ゲームをして。
それと同時に美山の選ばれた写真をあげていくと、
なぜその写真を選んだのか、住民の思いを知っていくわけです。
誇りだったり、自然の残る美山の良さを皆に知って欲しいだったり、
創立143周年の美山小学校が存続することを願っているわけです。
そして400年以上、人が住み続けてのこってきた美山が今もある。
なるほどなぁ〜、今までは残そうって意志があったのかわからないけど
これからは残そうって思わないと地方は残らない可能性出てきたな。
・100年後って切手のようなアナログなものが残ってるんだろうか?
・切手は残っていたとしても、今の切手の使い方はされてないんじゃないか?
とか未来を想像したりして。
そんな思いをまとめていくと、
「届けよう、美山。」というテーマに辿り着きました。
・切手だから、お便りを書いて、貼って、「届けよう。」
・美山を100年先もちゃんと町として残したい、100年先へ美山を「届けよう。」
・美山を今を生きる県内外の人たちに「こんな町ですよ〜」と言って「届けよう。」
・この切手シートを使って、今の美山をあの人に「届けよう。」
出来上がったテーマがシンプルだったので、
人それぞれ捉え方によって、伝わり方が変わるおもしろさ。
上部の写真は美山上空へドローンを飛ばして撮った写真。
美山にドローンを操縦して写真や動画を撮る能力高い人がいるわけです。
しかも陶芸家でもある^^; お仕事の依頼はどうぞ下記へ。
https://www.facebook.com/dronestation.jp/
美山ってほんとに美しい山に囲まれてるんだなぁと感動しました。
テーマができて、届けようって言うなら、なぜその写真が選ばれたのか?
その意味を届けなきゃね。となりましたので、付属で切手写真の説明文を
載せたシートを作る話になり、そちらのレイアウト等も協力させていただきました。
それがこちら。
長くなりましたので、これまで!
お付き合いありがとうございました。
ぜひ、買ってください。
、、、ものすごく作った側の思いが強すぎて、
買う側に立ってないものが出来たとも思いました。しかし、
これは組織で作り上げたもの。私一人でこんな大きな仕事はできない。
地域の皆さんと作るという制約があって、出来上がる。
そこで良いものを作るというのは難しいのだろうけど、
「俺たちが売りたいものができた、ありがとう!」
と言ってもらえたことは素直に嬉しかったです。
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