待つ、松、お待ちしております。

着物のこと
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今月24~26日に、春の京扇会といたしまして天文館で3日間、呉服展示会が開催されます。

 

期間中は、天文館のNCサンプラザ6Fホールにおります。

 

みなさま、お待ちいたしております。

 

受付で「たわらやさん、お願いします。」とお声かけくださいっ!

 

着物のことで

 

「これ、どうしたらいいかな?」

 

「こんな時はどうするのかな?」

 

 

など、ありましたら是非ご相談ください。

 

展示会場は商品がたくさん並んでますけど、

 

 

商品は見たい人は見て、見なくてもいい人は見なくていいので

 

着物に関するご相談ごとがありましたら是非この機会に私たちに会いにいらしてください。

 

着物に関することで私たちが分からなくても、

 

会場にはプロが来られてますので、

 

なんかいい案、方法を探して、持って帰ってもらえたらと思います。

 

着物の販売、というのは、

 

完成品が並んでて、買って持って帰る。という販売ではなく、

 

生地を選び、仕立てや加工を注文し、商品、お支払いは後日、の場合が多いです。

 

選んで、購入する、と決めてから、手元に届くまで、時間がかかります。

 

食べ物も衣服も、お金を出せば即座に手に入り、

 

その場で食べたり、その場で着ることができる世の中なのに。

 

着物の場合、今、欲しい。来週、必要。今月末、着たい。では、

 

どうしても間に合わせなものになってしまいます。

 

喪服が必要なときは、誰かが亡くなったときで。

 

誰かが亡くなるのは、いつも急だったりします。

 

必要なときに喪服をつくる、では、間に合わないし。

 

間に合うようにと事前につくってしまうと

 

誰かの死を待っているようで、縁起が悪い。というお話も。

 

だから、若い時、結婚したときなど。

 

縁起の良いときに喪服はつくる。晴れ着と一緒に喪服もつくる。

 

今、欲しい。は重要だけど、もっと先を見て、自分の未来のことなんかを想像して

 

ちょっとだけ先の未来に向けて、今、何かを準備することも必要です。

 

いつでも、すぐに手に入る、こんな便利な時代には、

 

「待つ」というのは、実は貴重な体験かもしれません。

 

「待つ」間、どう過ごそう。

 

手紙が電話になり、電話がメールになり。

 

空間を飛び越えて、いつでも誰とでも繋がる幸せを手に入れたけど。

 

待っている間に、見えないけど膨らむものがあってほしい。

 

何を話そう。どこへ行こう。

 

「待つ」という体験にも目を向けて、意識して過ごせたら。

 

でも、今の人たちはいつも忙しい。

 

いつも動いている。止まることが許されない。

 

文字を読むより、アニメ化されたり、映画化された方が消費しやすいんだろう。

 

ひとつひとつの物事を味わう暇は無さそう。

 

こんな出来事があった、と、確認するだけ。

 

こんな便利な世の中なのに、豊かさは個々の心の在り方です。

 

 

ほんとにたまに、でいいから、昔の人たちの心を辿って、味わって。

 

 

待つ、も悪くありません。

 

私たちも、待ってますよ、会場でっ。

 

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2018.2/24,25,26

open 10:00 ~ 17:00 close (最終日は16:00まで)

場所:NCサンプラザ6階大ホール/鹿児島し東千石町2-30

展示品目:振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・附下・小紋・紬・コート地
・色無地 ・袋帯・名古屋帯・長襦袢・小物・男物各種・喪服・シルック

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