この間、効率化とか分業の話をしましたが。。。
今年の1月、着物業界では世間を騒がせた問題がありましたね。
はれのひ、ハレノヒ?問題。
多くの新成人の方々が、振袖が着られない、といった状況になったという。。
たぶん、皆さんある程度ニュースとかで見られたんじゃないですかね。
あの話題を、それまた問題が起こったあとくらいに
着付けの先生と話したことがあったみたいで
(妻が先生と話をして、わたしにも聞かせてくれて)
記憶をたどると、、、、たしか、、、、
「あの問題は、振袖に関することを一社だけで引き受けていたから起こった問題だよね。」と、
そんなニュアンスの話をしたとか、合ってるかな?(妻に訂正してもらうかもしれません。。。)
振袖専門店というお店がいつからか誕生していて、チェーン店で、全国にあったりして、
レンタルも1年前から予約しないと着られないとか、
なんかそうらしいですね(もう全然知らなくてごめんなさい。。。)
振袖を選んで、帯や小物、バッグなんかも選んで、着付けも付いて、ヘアセットも付いて、写真撮影まで付いて
セットで○○万円〜っていう、一式セットになってたりするんですね。
企業としては、「成人式」というイベントで必ず発生する消費を、一企業で全部引き受けたい。
となって正しい姿勢です。
(もしかして料理屋さんやホテルと提携して、成人式記念パーティーまで企画してたりするのかな?)
大量に扱うことで、コストが下げられるので、この時代に合っていて当然なスタイルです。
しかし、あのような問題が起こった時、対処が難しくなってしまいますよね。
ある意味、「一企業に責任を全部持たせてしまっているとよくなかったんだね。」という気づきを得た。
例えば、振袖は振袖で購入し、ヘアセットは美容院へ、
着付けはまた別でお願いし、写真撮影もまた別のところでお願いする。
そうしておくと、責任が分散します。
着付け担当の人は
「○月▲日の◇時の予約だから、その一週間前には振袖や小物持ってきてね〜とか。
美容院に△時に入るから、こちらへはこのぐらいに来てね〜。」と予定を立てたり、
着物屋さんは、
「○月▲日に着用で、着付けさんから一週間前に持ってきてと
言われてるそうだから、この日に納品しよう。」とか。
写真撮影の方も同じように、
「あ、美容院の人と連絡取り合っておこうかな。」とか。
関わる人たちが、うまく連携できるように、って考えて準備するかもしれません。
分業にして、それぞれに責任を持たせたことで、「あれ?遅いけどどうなってる?」とか
問題に早めに気づき、対処することができるのかもしれません。
いろんな人、企業を関わらせておくと、「あれ?おかしいな?」に早く気づけるのかなと。
たしかこの問題でも、着付けスペースを貸し出していたホテルの人とかが
事前に「あれ?」って気づいたりしてたと記憶してます。
いろんな人を関わらせると、一企業だけと比べるとその分出費も上がるんですけどね。
どこか一箇所に全部まとめてお願いした方が楽なんですけどね。
しかし、楽をしているってことは、その分リスクもあるってこと。
リスク分散って言葉があるように、分散が大事な場合ってやっぱりあるんですね。
振袖専門店にはどうしたって勝てないと思ってたので、
わたしたちのような零細着物屋が選ばれる可能性はまだあるのかな〜。
コメント
昔はそうだったんですよね。普段からお付き合いのあるお店があって、値段など聞かずに買っていた。お店もお客様の状態を把握して行事ごとにちょうど良いものを提案してくれて…。情報がない時代だったからできたこと。今は…価格が最優先。お付き合いより価格。「デパートでは…うちでは…で買えます。」って言われると…。
難しい時代ですね。
コメントありがとうございます^^ 古き良き時代を思います。少なくなってはきてますが、まだそういった「お付き合い」の関係がちゃん残っているところもありますよね。残っているところは続いて欲しいなと思います。しかし「お付き合い」にもメリットデメリットがあって、わたしたちのような新参はデメリット部分に着目して、そこを老舗にできない気軽さや手軽さをウリにしようとしたんですけどね^^; それが様々なお客様を受け入れる入り口になり、それもまたメリットデメリットが出てきて、うまく対処できなかったなと思います。そんな時代に翻弄されて流されているわたしがおります>_<